仮面ライダーディケイド#21「歩く完全ライダー図鑑」
思いがけず億万長者になった門矢 士(仮面ライダーディケイド)は、今度は街角でスカウトされトップアイドルに躍り出る。
「ここはネガの世界だ」―――海東 大樹(仮面ライダーディエンド)が告げた言葉の通り、この世界はどこかおかしい。危険を感じた士は光 夏海に警告を発するが、世界を救う旅を終えて自分の世界に戻って来たと信じていたい夏海は士の警告を拒絶する。
そんな夏海の前に現れたのは、ネガ世界の本当の住人であるもう一人の「夏海」。このネガ世界は闇ライダーたちが怪人を支配し、人間を絶滅させようとしている世界。ネガ世界の「夏海」は数少ない生き残りの一人であり、闇ライダーたちが大切にしている宝の在処を知る唯一の存在でもあった。
闇ライダーや怪人たちが夏海を人間と知りつつも殺さずにおいたのは、ネガ世界の「夏海」をおびき寄せるためだったのだ。
夏海の命と引き換えに「夏海」に宝を差し出すよう迫る闇ライダーたち。その宝を手にするのは、闇ライダーたちを統率する音也がこの世界の王と選んだ士だった。
―――
ディケイドの最終形態であるコンプリートフォーム初お披露目の回です。ケータッチというPSPみたいなタッチパネル形式のバックルを使って変身するんですが、このコンプリートフォームがダサ……
ていうか、いちいちベルトから取り外してうつむき加減にピコピコタッチするのはカッコ悪……
せめてブラインドタッチで……
とまあそれはともかく、やはり何回見返してもドラマ部があまりに冗長でした。
夏海がもともといた世界(ポジ世界)とネガ世界との対比を描いたり、夏海の過去=青春の思い出を描いたり、やっと元の平和な世界に戻れた夏海の安堵を強調したかったりしたかったんだろうというのは何となくわかりましたが、もうちょっとコンパクトにしてテンポよく見せてくれた方がより印象深く見ることが出来たのではと思います。
本来なら夏海という人間をより深く紹介するための過去エピソードも、ただ過去の出来事として提示されただけで彼女の人間性を掘り下げるまでには至っていませんでしたし、夏海と会った同窓生たちが夏海の目の届かないところで初っ端からうさん臭い動きをしてみせるので、夏海が感じていたはずの安心感や喜びが上手くこちらに伝わってきませんでした。
でも一つだけ、彼女が心を許していたはずのクラブメンバーにまで敬語を崩さなかったところから、彼女はそもそも他人に心を開かない人なんだなということは分かりました。
敬語は他人との距離を取ったり、心の壁を作る時に現れるもの。親しい友人を相手にしてもそれが崩れないということはつまり、そういうことなんだろうな、と。
もしかしたらこのことこそが、まだ明かされていない大きな謎に関わってくるのかもしれませんが。
そして海東。ちょっとイヤミでシニカルなお邪魔虫だった序盤と違って、ここ最近(響鬼辺りから?)やたらとヒーローっぽくなってきました。それも熱血で一直線なレッドではなく、一見クール・実は情熱的なブルーポジョション。前回も書きましたが。そして立ち位置はブラック。
主人公・ディケイドのライバルから、共闘関係へ変化して来たんでしょうか。
その代わりに、主人公と共に旅をする仲間であり、肩を並べて戦って来たはずの小野寺ユウスケ=仮面ライダークウガの見せ場がなくなって来ているのが皮肉というか何と言うか。
二次創作では既存のキャラよりもオリジナルキャラの方が動かしやすいものと相場が決まっているので、オリキャラを交えて執筆する時にはオリキャラが活躍しすぎないよう、またオリキャラに特権―――既存キャラの力を超えるほどの特殊能力を持っていたり、才色兼備かつ文武両道で誰にも無条件に好かれていたり、大財閥の子息で巨額の資金を自在に動かせたり―――を与えすぎないよう最大の注意を払わねばならないものですが……、ディケイドはオリキャラ二人がどちらも主人公とはいえ、既存キャラ(正確には違いますが)の扱いが見ていてちょっと心配なところです。
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コメント
「お前は何者だ」と紅 音也が言ったときに、え、正体を知ってるんじゃなかったの?と突っ込んでしまいました。知らないで士を世界の王にしようとしてたんですね(汗。自分等と相容れない存在だったらどうする気だったんでしょう)
>PSPみたいなタッチパネル形式のバックルを使って変身するんですが、このコンプリートフォームがダサ……
私は肩の周りのライダーカード?の連なりがあんまり……、と思いました。ライダーカードの連なりを使うのだったらせめて、使う前はモノクロ状態にして使うときにオールカラーにするとかにしてくれれば(でも、やっぱり肩まわりはうるさく見えるかと)慣れれば平気に見れるのでしょうか?
>でも一つだけ、彼女が心を許していたはずのクラブメンバーにまで敬語を崩さなかったところから
確認してみたら本当にそうでした。いつも、敬語を使う人なのであまり気にしていませんでした。
>もしかしたらこのことこそが、まだ明かされていない大きな謎に関わってくるのかもしれませんが。
最初を全然知らないので何故そうなったかも知らないのですが、写真館のお家ごと、特に違和感もなく異世界を皆で渡れている時点で謎の一家のように思えます。そもそも大変平然として見えるお祖父さんあなたも何者なの?と思います(最初は仮面ライダーの立花の親父さんみたいな人?と思ってましたが)家系に何か謎があるのでしょうか?
>主人公・ディケイドのライバルから、共闘関係へ変化して来たんでしょうか。
すいません。ちら見の状態ではクウガと共に、共闘関係だと思ってました。いつでも一緒の人と、自由行動の人と。本当の関係知ってから、かえって驚いてます(苦笑)
士と海東は性格的に似ているところがあるので(熱血がひとひねりかふたひねりしてるので)素直なユウスケと3人でいるとメリハリ付くかも?と思ったりします。
今回もうひとりの夏海のラストが好きでした。異世界の自分を見て、さらにどうするの?と聞かれて、自分の世界にいる、と答えた潔さが格好良いと思いました。人間がどれくらい残っているか解らない、仮面ライダーの様な力があるわけでもない、次の瞬間にも死ぬかも知れない状況で一人でも戦って生きていく、という覚悟が凛々しかったです(ちょっと、一人っきりで戦い隠れながらでも生きていく、というところで「エイリアン2」のニュートを思い出しました。あとターミネーターとか)ディケイドのラストでもいいから、ネガ世界の夏海のこと思い出してくれると嬉しいのですが。
響鬼から真面目にみてるので、今回見ていていろいろ、疑問点が出てきました。この多次元世界の人たちは、ここが多次元である、という知識をもってるの?とか(もう一人の夏海がすんなりもう一人の自分の存在を納得してるみたいなので)そもそも何で仮面ライダーなどに変身できるシステムなの?とか(響鬼みたいに、憑依されてるのなら納得できますが)ネガ世界の人間がひどい目に逢ってるということは、ポジの夏海の世界は無事ってこと?とか、士や海東はともかく、大きな存在である他のライダー達が(世界を移動して世界のバランスが崩れる心配はないの?とか(ディケイドが世界の破壊者と言われる理由がこれだったりしてとか?(そんなわけないでしょうが。夏海どうしが顔を合わせたとき、大丈夫?と思ってしまいましたし)
それではまたよらせていただきます。
投稿: 漣 | 2009年6月23日 (火) 23時52分
漣さま>
コメントありがとうございます。
「お前は何者だ」:
ネガ世界の音也が知る(もしくは、噂などで耳にした)士とはあまりにも違ったから出た発言ぽいですね。
ネガの士が別にいるのか、それとも本来の士はネガ音也の言う通りに闇ライダーたちの王に相応しい人物なのか……
この辺りに、士のなくした記憶との関わりが出て来そうです。
コンプリートフォーム:
すご能力満載の「ぼくのかんがえた仮面ライダー」のような姿ですコンプリートフォーム。
肩周りもですが、写真が無限ループな額のカードもなかなかすごいです。
全体的にジャラっとしてて、しかもジャラっとしたのをまとめずそのままデザインしてしまったという感じです。だからうるさったいのかも。
謎の一家:
夏海はともかく、おじいちゃんはこの事態を理解しているのやらいないのやら(笑)
何もわかっていないようにも見えるし、何もかもわかってるようにも見えます。
番組の当初からこんな感じで伏線張られまくってるんですが、果たして全部回収されるんでしょうか……今のところ、一つも回収されてない気がするんですが。
伏線投げっぱなしだけは勘弁してほしいです。謎が全て明かされるのを楽しみに、毎週わくわくしながら見てますし。
海東:
最初は本当の意味でのライバルだったみたいです。士と海東。
「僕の邪魔をするな」「決めた。徹底的に邪魔してやる」という台詞もありましたし。
でも、途中から(ユウスケが活躍しなくなった辺りから?)海東がユウスケポジションに躍り出て、士とつかず離れずの共闘関係になったみたいです。
……初期に出た「世界を回るのは、本来なら僕(海東)の役目」や、鳴滝が言った「お前(ディケイド)とディエンドは決して相容れない、やがて互いに滅ぼし合う!」(だったかな?)という台詞は果たして回収されるんでしょうか。
前者はともかく、後者はどうやら回収されずに終わるような気が。
「生きていく。」:
この台詞はほんとかっこよかったですね……。生き残りは世界に自分ただ一人しかいないかもしれない、逃げ隠れる他に生き残る術も無い、闇ライダーたちに対抗できる力も持っていないしそんな力を持った味方も誰一人いない。
それでもこの世界に残って生きていくと言い放ったばかりでなく、唯一の武器とも言える(使いこなせるかどうかは別として)ケータッチを士に渡し、ポジ夏海に向かって励ましの言葉までかける強さ。
ポジ夏海が精神的な弱さをさらけ出していた(士の言葉を信じず詰ったり)だけに、ネガ夏海の強さがよりいっそう強調された感じです。
多元世界:
今いる世界の他にも世界があると最初から認識しているのは、今のところネガ世界の住人だけっぽいですね。
ネガ世界にTGクラブはなくてもネガ夏海はTGクラブのことは知っていたし、ケータッチが埋めてあった電柱に「TG」マークが刻まれていたことから、ネガ世界は表であるポジ世界の影響を色濃く受けた、というよりも、ポジ世界があるからこそ成り立っている世界なのかもしれません。
ポジ世界が今どうなっているのかは……、もしもネガとポジが表裏一体の関係なら、少なくとも滅亡してはいないっぽいです。
本来の世界であるポジ世界が滅亡したなら、ネガ世界もすぐにその影響を受けて滅んでるはずですし。
変身システム:
ベルト(変身アイテム)があって、それに相応しい人が装着して初めて変身できるのか、それともアイテムさえあれば誰でも変身出来るのか、もしくは変身アイテムは装着者が本来持っている変身能力を引き出すためのトリガーにすぎないのか。
オリジナルの方のクウガは完全に前者でしたが(ベルト=アマダム自身が雄介を呼んで装着させましたし)、ディケイドではどうなんでしょう。
平行世界移動:
同じ世界の同じ人間がタイムとラベルなどで過去や未来の自分に会うのは駄目だけど、違う世界の人間なら完全な同一人物ではないから、会っても大丈夫……という暗黙の了解がSFなどであったような……感じが。
でも、士って今のところ「世界の破壊者」て感じじゃないですよね。むしろ世界を救っているし。
でもだからこそ、第一話で渡が言っていた「世界を救うには九つの世界を旅するしかない」「あなたは全ての仮面ライダーを破壊する者。創造は破壊からしか生まれない」が気になってしまいます。これを一つにまとめると、「九つの世界を旅して、その世界の仮面ライダーを破壊することがこの世界を救うことになる」ということになってしまうので。
でも、士は逆に九つの世界のライダー達を助けてきたということは、そのことこそが鳴滝が言っていた「世界の破壊」に繋がるとかかも?
投稿: 偏食イモムシ@BM | 2009年6月25日 (木) 03時15分
>ケータッチが埋めてあった電柱に「TG」マークが刻まれていたことから、ネガ世界は表であるポジ世界の影響を色濃く受けた、というよりも、ポジ世界があるからこそ成り立っている世界なのかもしれません。
私も「TG」マークが刻まれていた電柱が気になっていました。もう一人の夏海がこの世界にはTGクラブはないと言ってたので。
それと、ネガ世界とポジ世界の怪人たちの侵攻時期がずれているのも気になります。それとなぜ、ネガ世界と言われてるのかも。
ネガ世界というのならポジ世界と何か反転しているのでしょう。でも、登場人物の役割や性格性別が反転しているわけではなく、この世界の住人が人間でなくて怪人やダークライダーであるということです。それも住人がもともと怪人やダークライダーというのではなく侵攻してきた者達です。ということはポジ世界とネガ世界とはもともとは一つの世界だったのが、とある時点から分かれたのではないかと思えます。
と、いうよりも、実はネガ世界が元々の世界なのでは?と考えます。ネガ世界はほとんど完全に怪人やダークライダー達に制圧されてます。それを良しとしなかったなにものかが(世界かそれとも誰かか)人類が救われるパラレルワールドを創ったのがポジ世界なのでは?(「新幻魔大戦」で幻魔のせいで人類が滅んでしまった世界で、人類が救われるパラレルワールドを創る為にタイムジャンパーを送り出すシーンがあります)と思いました。それにネガ世界と言われるのも気になります。写真を複写するのに必要な元はネガです。こちらがもとだという暗喩なのでは?とも勘ぐりました。
電柱の「TG」マークは、ひょっとしてネガ世界でも退学クラブを作るつもりだったのではないかな、と思います。死んでしまった級友達を懐かしんでもう一人の夏海が書いたのではないかしら、と。でももう一人の夏海はポジ世界のことに詳し過ぎるのが不思議です。普通あんな情報手に入れれないのではないでしょうか?思わず疑惑の目が夏海のお祖父さんに行きます(笑)
ポジ世界とネガ世界の最大の違いは士の存在だろうと思います。それとネガ世界には現れなかったろう各ライダーたちですか。と、思ったのですが、
>ネガの士が別にいるのか、
ということは全然考えてませんでした(汗)でも、ちょっと見てみたいです(笑)ネガ士のせいであの世界での人類が滅びかけてるんだったりして(汗)
>「九つの世界を旅して、その世界の仮面ライダーを破壊することがこの世界を救うことになる」ということになってしまうので。
仮面ライダー達はその存在自体が引き合うので、世界も引き合って融合して崩壊する、ということでしょうか?ということにすると各仮面ライダーの力を集めて回っているディケイドって(汗)
それではまたよらせていただきます。本当にディケイドの全部の伏線に決着がつきますように。
投稿: 漣 | 2009年6月25日 (木) 23時58分
今朝、はっきりしない頭でこれを見て目が覚めました♪
http://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2009/06/26/01.html
見に行きます♪
投稿: 漣 | 2009年6月26日 (金) 07時07分
漣さま>
コメントありがとうございます。
ネガ世界とポジ世界:
夏海がもといた世界=ポジ世界が怪人達の襲撃を受けたのはつい最近のことなのに、ネガ世界が闇ライダー&怪人達に制圧されたのは「夏海」が高校時代のことなんですよね。つまり、ネガ世界の方が若干どころではなく早い。
ただ、夏海がもといた世界は実は「ネガ世界と対になるものとしてのポジ世界」ではなく「二次元的なネガ世界の元となった、被写体である三次元的な現実世界」なのかもしれません。
ネガとポジは表裏一体なのである意味運命共同体でもありますが、フィルムの中の存在よりも次元的に高位の存在である現実世界が危機に晒されたからこそ、現実世界には渡の干渉や士の存在などの様々な救いの手が働き、現実世界=「闇ライダーや怪人達に制圧される『かもしれない』世界」の写し鏡として現れたネガ世界=「闇ライダーや怪人達に制圧された世界」には救いの手が無く、侵攻の手も早まった(『未だ制圧されてはいない』現実世界の対として『既に制圧済み』な必要があるから)のかも。
ネガ世界の住人達が現実世界のことを良く知っているのも、ネガ世界が平行世界というよりも写し鏡の世界だからなのかな、と推測しています。
そしてもしもそうだとしたら、士の存在がよりクローズアップされてくるのではないでしょうか。
リントでもグロンギでもなく、9つのリ・イマジネーション世界の住人でも夏海や海東がいた世界の住人でもなく、ネガ世界の元々の住人でもない(『お前に相応しい』『君の(いるべき)世界を手に入れた』という言葉は、元々の住人にかける言葉ではない)士。
彼はいったい、どこから来たのでしょうか。
各仮面ライダーの力を集めて回っているディケイド:
よく考えたら「全ての仮面ライダーの力を使える」という能力は、味方になればこれほど頼もしいことはないけれど、敵に回ったらこんなに恐ろしい能力もないですよねえ……。
しかも、ケータッチを入手してそれぞれのライダーのファイナルフォーム=最終形態まで自在に操れるようになったのだから、もう誰も勝てないでしょう。
対抗出来るとしたら、唯一能力を取り込んでいないディエンドくらい?
もしかしたらこれこそが、「世界を崩壊させる」ということなのかも。
出演情報:
私も朝巡回しててこの朗報を見つけて、急いで記事にあげました。
これで映画館行き決定ですね♪
でもその直後に目にしたのが、マイケル・ジャクソン氏の訃報でした……。
偉大なるアーティストでありミュージシャンだったマイケル氏。彼にしか創れない、作り出せない世界をこれからももっともっとたくさん見せてほしかったのに……。
ご冥福をお祈りいたします。
投稿: 偏食イモムシ@BM | 2009年6月26日 (金) 18時53分